◆ 国土技術開発賞 ◆
第12回国土技術開発賞の表彰式が、平成22年7月7日に東京国際フォーラムでありました。
「ロングスパン」は、国土交通大臣表彰である地域貢献技術賞を受賞しました。
国土交通省の甲村技監より前原国土交通大臣の署名が入った賞状と記念の盾を授与されました。
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国土技術開発賞受賞記念挨拶
財団法人国土技術研究センターの第12回国土技術開発賞に、高知県須崎土木事務所様からの推薦を戴いて、「ロングスパン・ポケット式落石防護網工法」を応募していたところ、国土交通大臣表彰である地域貢献技術賞に選ばれる幸運に恵まれました。7月7日に東京国際フォーラムで表彰式があり、田中工業の田中登志夫会長と私が、国交省の甲村技監から表彰状と記念の盾、それに賞金を戴いて参りました。
ロングスパンは田中会長のアイディアを基にして、四国内の企業と愛媛大学防災情報研究センターが共同で開発したものです。開発に当たりましては、愛媛大学の矢田部龍一先生、木下尚樹先生、金沢大学名誉教授の吉田博先生のお力添えを戴くと共に、地盤工学会四国支部落石対策研究会の委員の皆様のご協力を戴きました。また、高知県の頑張る企業総合支援事業補助金、社団法人四国建設弘済会の建設事業技術開発支援制度からの助成金をいただいています。
最初は70kJの実験からスタートをしたのですが、400kJ運動エネルギーを確実に受け止めることができるようにするまでに10回の現地実験を行いました。この内の3回は公開実験としました。公開実験には、全国から延で500人以上の方に来ていただき、失敗も含めて見ていただきました。失敗の度に、皆様から、いろいろと温かい助言を戴き、改善することができました。地域貢献技術賞を受賞できたのは多くの皆様のお陰でございます。心より感謝申し上げます。
高知県では、尾崎正直知事を中心に官民が一丸となって産業振興を図り、雇用を創出する努力をしています。そうした中で、国土技術開発賞を戴けたことは、私たちの心の大きな支えとなります。
今回の受賞でロングスパンの開発が終わったとは思っていません。ようやくスタート台に立てたと考えています。国土技術開発賞の名を汚すことがないように、関係者一同で更に改良を加えてゆくつもりです。どうか、ご参会の皆様のご指導ご鞭撻を今後ともよろしくお願い申し上げまして、受賞記念の挨拶とさせていただきます。
◆ 土木学会四国支部技術開発賞 ◆
平成22年5月14日に開催された土木学会四国支部総会において、ロングスパンが技術開発賞に選ばれ、表彰を受けました。